●エッセイ集『風の組曲』(河出書房新社刊、定価1200円、税別)をご紹介します。
【目次より】
◎ 前奏---三十一文字のメロディ
チョコレート革命/優等生/テレビと私/飛行機雲/酒の歌二首/ふるさとの歌六首/ワインと私/米の歌四首/歌集名の由来/短歌の朗読/短歌の翻訳・・・
◎風の組曲---石坂啓『男嫌い』/渡辺淳一『君も雛罌粟われも雛罌粟』/野田秀樹『解散後全戯曲』/瀬戸内寂聴『愛のまわりに』/ドリアン・T・助川『げろりん』
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【あとがきより】
・・・ここ五、六年のあいだに書いてきたエッセイを全部プリントアウトして眺めてみた。そのなかから、一冊のエッセイ集を編もうとしたとき、他にもまして力を入れてきたジャンルの散文があることに気づいた。
文庫本の解説である。あるいは映画のパンフレットとか、新刊本のPR誌のための文章とか、また自分の愛する短歌についてとか。つまり、好きな作家の作品について書くとき、いつも以上に私は、すごーく気合が入っている。・・・
・・・素敵な著者と出会ったこと、素晴らしい作品と出会ったこと、その喜びを綴るのには、やはり短歌よりも散文である。楽しいことは、散文──その一番のあらわれが、本書に収めた文章たちだ。
そして、こうして並べてみると、一冊一冊がメロディを持つ風となって、自分の心を吹き抜けていくような気がする。そのメロディを束にして、組曲として、読者のみなさんに届けたい・・・
