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「万智の交遊録」第32回は、版画家の山本容子さんです。
山本容子さんのこと
容子さんは、私の憧れる「大人の女性」を、まさに具現している人です。充実した素敵な仕事、美貌と洗練されたファッションセンス、そしてチャーミングできりっとした性格。ボーイフレンドはみな、各界で一流の仕事をしている男性たちで、彼女を女王さまのように、取り囲んでいます。ああ、カッコいい……。
自由な線と、はじけた色づかいで、想像力をかきたててくれる、容子さんの銅版画を、目にした人は多いと思います。このジャンルを、こんなにポピュラーにしたのも、容子さんの功績ですよね。また、吉本ばななさんの『TSUGUMI』をはじめ、本の装丁でも、活躍されています。資生堂や、ネスカフェのコマーシャルで姿を見た人も、多いかもしれませんね。コマーシャルに出ていても、商品より「容子さんの存在感」が全面に出ると
ころが、さすがだなあと思います。
そんな容子サマになついて(?)、もう十年以上。一緒に旅行したホテルでビリヤードを教えてもらったり、ブルーチーズとポルトーを合わせると夢のようにおいしいことを習ったり(あれは、トゥールダルジャンで、食事をしたときのことでした)、結婚前の彼氏を紹介してもらったり、楽しくおつきあいさせていただいています。
結婚式の日の彼は、スーツの下にフード付きのトレーナー、そしてスニーカーという出で立ちだったのですが、これがスゴクかっこよくて、後で聞いたら、やっぱり容子さんのコーディネートということでした。
ここ数年は、毎日新聞社の「小さな童話大賞」の審査で、ご一緒しています。写真は、今年の授賞パーティでのひとこま。容子さんは、背中の大胆にあいた大人のドレスで、私はずっと「下着は、どうなっているんだろう?」と気になりつづけ、ついに別れぎわに聞いてしまいました。つまり、そういうドレスのための、ななめにくりさがった下着というものが、あるのだそうです。うーむ、勉強になるなあ。
容子さんに会うと、いつも何かしら得るところがあって、前向きな気持ちになれます。人を、そういう気持ちにさせるっていうところが、結局は彼女の一番の魅力なのでしょう。
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