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「万智の交遊録」第37回は、フランス文学者の鹿島茂さんです。



鹿島茂先生のこと

 私は鹿島教授の学生ではありませんが、なんとなく鹿島先生とお呼びするのが、一番ぴったりくるような気がします。ほんとうに博識なかたで、そばにいるだけで頭がよくなるような、得をした気分になります。
 鹿島先生とは去年新しく設けられた「婦人公論文芸賞」の審査員として、ご一緒しています。この賞は、第一回が田口ランディさん、第二回の今年は岩井志麻子さんが受賞者でした。小説やエッセイだけでなく詩歌なども賞の対象になるということで、私もちんまりと同席させていただいている次第。選考会での議論は、かなり率直な言葉のやりとりがあって、とても勉強になります。鹿島先生が、作品を評するときの鋭さ、的確さには、毎回ほれぼれしてしまいます。私は、詩歌を評する言葉は、ある程度持っているつもりですが、小説となると、ほんとうにむずかしいなあと思います。なので、この選考会では、小説の読み方や書き方を、ライブで学習させてもらっているような気がします。(ちなみに、林真理子さん、渡辺淳一さんも、選考委員です。豪華メンバー!)
 思っていたより背の高いかたで、いつも黒を基調にした、ソフトなラインのお召し物が、よく似合っておられます。本業は、フランス文学者ですが、「子供より古書が大事と思いたい」「背中の黒猫」など、エッセイ集も素晴らしくおもしろいです。また、近年は、セックスに関するご本も多く、昨年の「オン・セックス」という対話集や、今年の「オール・アバウト・セックス」というセックスに関する本に関する本など、私も夢中になって読みました。なんというか、知性と好奇心と探究心に溢れているので、すがすがしいエッチさです。鹿島先生の"セックス本"を読んでいると、知ることの喜びに浸れます。
 トップページでもご案内していますが、今年の十二月に、鹿島先生と公開の場で対談することになりました。光栄だし、嬉しいし、でも緊張もしています。先日おこなわれた、婦人公論文芸賞の授賞式の折りに「十二月、よろしくお願いします」とドキドキご挨拶したら、緊張で顔がコワかったのでしょうか、「大丈夫、大丈夫」と励まされました。

 
第36回=立松和平さん
第35回=一条ゆかりさん
第34回=柳美里さん
第33回=東儀秀樹さん
第32回=山本容子さん
第31回=小泉純一郎さん
第30回=福島敦子さん
第29回=加賀美幸子さん
第28回=安野光雅さん

第27回=江國香織さん
第26回=松尾スズキさん
第25回=永作博美さん
第24回=田崎真也さん
第23回=ドリアン・T・助川さん
第22回=林真理子さん
第21回=鷺沢萠さん

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