「万智の交遊録」第38回は、プロデューサー・作家・パーソナリティーの竹内義和さんです。

竹内義和さんのこと
えっ、なぜ私が義和さんと仲良しなの? と驚く人もいるかもしれませんね。知る人ぞ知る、おたく界のカリスマ(こんな肩書でいいのかな?)、サイキック青年団の兄貴(こんな肩書でいいのかな?)、竹内義和さんとは、共通の友人を介して知り合いました。
グループ交際みたいな感じで、わいわいごはんを食べるということが多いのですが、私の第一印象としては、物静かな、大人の男の人。誰の話もよく聞くし、いつも穏やかにニコニコ笑っている……。
つまり、私は、ふつう世間一般に流通している「竹内義和像」に出会うまでに、かなりの時間を要しました。仲良くなれば、「この人、どんな仕事してるのかな」とか「ラジオやってるっていうけど、ちゃんとしゃべってるのかな」とか、興味が出てきますよね。
ラジオというのは、大阪朝日放送で、毎週日曜日の深夜に、北野誠さんと一緒に「サイキック青年団」というのを、もう十五年も続けているとのこと。てっきり、誠さんの聞き役だと思っていた私は、出張で大阪に行ったおりに、ラジオ局に見学に行って(東京では聞けないので)、心底おどろきました。
しゃべる、しゃべる! 芸人の誠さんとの、丁々発止の言葉の応酬。しかも、その内容のディープで過激なことといったら。過去に、何度か芸能事務所とモメたことがあるというのも、うなずけます。
義和さんの出演するイベントにも、何度か出かけ、そのたびに私は、驚きで椅子からずり落ちそうになりながら、楽しんできました。
かなり大きなホールから、薄暗いライブハウスのようなところまで、いろいろ行きましたが、義和さんは、常に独特のオーラを放っています。会場を埋めている人たちの間では、「サイキック歴、何年ですかあ?」なんて会話が、ひそひそと交わされています。
アイドルのこと、ヒーローのこと、怪獣のこと、B級映画のこと……そういう方面の知識と蘊蓄と洞察力ということに関しては、たぶん義和さんの右に出る人は、いないのではないでしょうか。
イベントの一つに「秘蔵VTRショー」というのがあって、これは本当に笑えます。深い笑いです。早朝の教育テレビに登場する、「胃や腸をぐりぐり自在に動かせるヨガの先生」とか、歌謡番組で、アイドルが歌いながら靴を飛ばしてしまう瞬間とか、テレビドラマの深刻な場面で、宇津井健がなぜか踊りだすところとか……。大笑いしたあとで、「でも、これをちゃんと録画してる義和さんって、スゴイ」と大きな感動がおとずれます。
こんなディープなものを秘めながら、ふだんはやっぱり、大人のごはん友だちとしての義和さんがいます。そのギャップが私には新鮮だし、たぶん両方が義和さんなんだろうなあと思います。
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