第4回は、作家の新井満さんです。

初めてお会いしたのは、正確にいうと、新井さんが芥川賞をとられて間もなくのころでした。「まっくろう」というレストランで、私は角川書店の見城徹氏(当時、現・幻冬舎社長)と佐藤秀樹氏といっしょにごはんを食べていました。少し離れた席にいらした新井さんが、見城さんとお知り合いだったこともあって、紹介していただき、芥川賞受賞記念のテレカをいただきました。その時の印象は「ダンディなかた!」です。作品のおしゃれな文体がなるほどと思われました。
その後は、新井さんがホストをなさっているラジオ番組にゲストとしてお邪魔したり、雑誌で対談したり、私が進行役をしている『日曜美術館』へお越しいただいたり(新井さんは、美術への造詣もたいへん深いのです)、ペンクラブの平和委員会で一緒に企画を考えたり、新井さん企画の陶芸入門のビデオに参加したり……と、ほんとうに楽しいご縁が続いています。
あるとき、新井さんから新潟の「笹だんご」を送っていただきました。これは、本当に美味しかった! 新井さんのふるさとは新潟だそうです。ただ、いつもダンディな新井さんと、素朴な笹だんごの組み合わせが、私にはとても新鮮で、この感じを短歌にしたいなと思いました。おしゃれな人の意外なふるさと自慢……。そこから生まれたのが、次の一首です。
イッセイのシャツ着こなせる若者がふるさと自慢に言う笹だんご(歌集『チョコレート革命』所収)
東京都写真美術館でのラジオ収録の日には、インフルエンザの熱を無理に下げているのことで、いつもより少し(かなり?)元気のなかった新井さん。その後、体調はいかがでしょうか。どうぞお大事に。
※東京都写真美術館へ
第3回 岡本真夜さんへ
第2回 椎名桔平さんにパーティーで会う!へ
第1回 岡部まりさんへ
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