「万智の交遊録」第7回は、シンガー・ソングライターの辛島美登里さんです。

初めてお会いしたのは、岡部まりさんの音頭で「吉本新喜劇」を見に行った夜でした。
まりさんと私が知り合って、黛まどかさんと私が対談して、まどかさんと美登里さんが友人で、まどかさんとまりさんも仲良しで……というような感じだったので、「それならいっぺん、みんなで集合しましょうよ」ということになったのでした。それが、なぜ、吉本新喜劇だったのかはナゾですが。その後も、「ミセス」や「フラウ」といった女性誌での座談会や、プライベートな夕食などで、美登里さんとご一緒することになりました。
聡明で、繊細で、それでいて芯の強い女性です。以前、「デートしているときに、何いいフレーズや言葉を思いついたらメモをするか?」という話題になったことがありました。私は即座に「絶対メモする。トイレに行ってでも手帳に書く」と、あさましく答えたのですが、美登里さんは「まったくしない」とのこと。「だって、メモしなければ忘れてしまうようなことだったら、たいした言葉じゃないと思うの」。印象に残る一言です。私も、そうありたいと思ったことでした。
さらにご縁があって、このたび『チョコレート革命』がドラマ化されるにあたって、その主題歌を美登里さんにかきおろしていただきました。なんと、ぜいたくなことでしょう。実は、彼女の最新アルバム「12K」に収められている「最後の夜に」という曲が私は大好きで、しかも「チョコレート革命」の気分にぴったりだと、ひそかに思っていたのです。「これ、使わせてもらったらいいのに」と勝手に考えていたら、プロデューサーの中山氏から「ドラマのためにかいてもらいます」とのお話。どきどきして、曲ができあがるのを待ちました。
「あなたを愛している」──それはそれは素敵な曲です。せつない歌詞と静かなメロディなのですが、不思議と希望に満ちた気持ちになれます。美登里さん、ありがとう。
→☆辛島美登里さんのオフィシャルホームページに行く。
第6回 稲越功一さんへ
第5回 森雪之丞さんへ
第4回 新井満さんへ
第3回 岡本真夜さんへ
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第1回 岡部まりさんへ
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